腕一本でやっていく、はずだった
サラリーマン時代、正直に言うとそう思っていました。
人間関係って、めんどくさい。
上司の機嫌をうかがって。
後輩にも気を配って。
会議では空気を読んで。
飲み会では本音を隠して。
そんな毎日に、ちょっと疲れていたんだと思います。
だから独立を決めたとき、心の中でこう思っていました。
「これからは、己の腕一本でやっていく」
人間関係に振り回されることなく、自分の力で事業を作っていく。
そんな未来を、勝手に描いていました。
独立して気づいた、本当に大事なこと
でも。
現実は、まったく違いました。
独立してから一番痛感したこと。
それは、人との繋がりが、何より大事だったということ。
サラリーマン時代より、ずっと、ずっと。
AIの時代でも、最後は人と人
今はAIの時代だと言われています。
たしかにAIは便利ですし、仕事のスピードはどんどん上がっていきます。
でも、最後にビジネスを動かすのは、いつも人間です。
契約も、相談も、紹介も。
全部、人と人の間で生まれていきます。
AIがどれだけ進化しても、そこだけは変わりません。
そう実感する出来事が、最近ありました。
2年振りの再会、たった一本の電話から
それは、ある取引先との再会でした。
サラリーマン時代にお世話になっていた、あの取引先。
辞めてから、もう2年が経っていました。
たまたま、その会社の近くまで行く用事がありました。
正直、迷いました。
今さら連絡しても、迷惑かもしれない。
覚えてもらってないかもしれない。
そんな考えが、頭の中をぐるぐる回っていました。
でも、思い切りました。
勇気を出して、電話をかけてみました。
「お久しぶりです。近くまで来たので、ご挨拶させてください」
たった、それだけの一言。
電話の向こうから返ってきたのは、温かい声でした。
「おお、元気にしてた?今日って時間ある?」
その日、なんと一緒にご飯まで連れて行ってもらいました。
近況を話して、笑って、昔の話で盛り上がって。
そして、帰り際にこう言われました。
「今度、仕事お願いしたいんだけど」
繋がりが、仕事を連れてきた
それから2ヶ月後。
本当に、仕事の依頼が来ました。
電話一本で、繋がりが戻りました。
繋がりが戻ったから、仕事が生まれました。
これがもし、あのとき電話をかけていなかったら。
きっと、何も起こらなかったでしょう。
繋がりというのは、待っているだけでは戻ってきません。
自分から、一歩を踏み出さないと。
そのことを、強く実感した出来事でした。
そして、今。
気心の知れた仲間たちと、最高の仕事ができています。
これは、本当に幸せなことだと思います。
気づいてほしいこと
腕一本で事業をやっていく、そう思っていた頃の自分に伝えたいです。
腕一本ではない。
人との繋がりが、事業を支えてくれています。
孤独を感じている人へ。
人間関係に悩んでいる人へ。
伝えたいことがあります。
繋がりは、案外、すぐそこにあるかもしれません。
ただ、それに気づいて、一歩を踏み出すかどうか。
それだけの違いかもしれません。
今日、誰かに連絡してみるのもいいかもしれません。
「お久しぶりです」
その一言が、何かを変えるかもしれないから。