個人事業主(一人親方)が綴る、ねこ丸ブログへようこそ。
脱サラ家庭の内部事情を、夫婦で執筆しております。
脱サラして自営業のわが家。
夫の屋号付き口座は、楽天銀行の個人ビジネス口座です。
作ったのは、開業してすぐ。
夫が、ほかの銀行をひとつも調べずに決めました(笑)
あれから2年半ほど。
経理を引き受けている妻の私は、ずっとモヤっとしていました。
手数料のこと、引き落としができないこと、口座が2つになることに。
「もっとベストな口座があったのでは…」
そして今回、乗り換えも念頭に入れ、自分で調べ直してみました。
惜しんじゃダメね…
調べた結果、私の条件に合う銀行は、
楽天銀行・PayPay銀行・GMOあおぞらネット銀行の3つに絞られました。
今回、ほかの大手の銀行などと比べてみた結果、予想に反し、今使っている楽天銀行も候補に残り、私の長年のモヤモヤは晴れることに(笑)
(そもそもの原因である「屋号付き」という点は、すでにあきらめているので、目をつむります…)
屋号付き口座を作る前に知っておきたかった注意点は、こちらの記事にまとめています。↓↓↓
《屋号付き口座で後悔した3つのこと|作る前に知りたかったデメリット》
事業用口座を選ぶときの、わが家の条件
ではさっそく、わが家の条件を説明します。
条件を増やすほど、答えは人それぞれになります。
完全に個人の都合に合わせた条件なので、ご了承ください。
- 屋号付き口座が作れる(第一条件!)
- 口座の維持費がかからない
- ネットだけで申し込める(お店に行かない)
- 振込手数料は安く、できれば無料
- 開業したばかりでも申し込みやすい
- 会計ソフトとつながる(私は弥生を使っています)
比べる条件に、金利は入れていません。
今のようにぐんぐん金利が上がっていく時は、頻繁に変わるからです。
手数料も、たまに上下します。
それでも、金利ほど頻繁に変わるという感じではないので、日常的に発生する手数料は、比べる条件にしました。
この条件で残ったのが、楽天銀行・PayPay銀行・GMOあおぞらネット銀行でした。
屋号を入れるなら、口座は2つになる場合がある
比べる前に、ひとつ気づいた点もあります。
屋号付き口座は、何でも引き落とせるわけではありません。
たとえば税金。
所得税や消費税の振替納税(口座からの引き落とし)では、屋号付きの口座は原則として使えません。
くわしくは、屋号付き口座のデメリットの記事に書いています。
カードや公共料金も、名義が違うと判断され、引き落としの登録ができない可能性があります。
(こちらから振込む支払いなら、屋号付き口座からでも困ることは少ないのかな?)
なので、屋号付き口座は、取引先から振り込んでもらう入金用。引き落としは別の口座。
作る前から、そうなる可能性があることを、予め知っておくのは大事だと思います。
仮に、支払いをすべて1つのクレジットカードにまとめられるなら、口座も1本にまとめられていいんですけどね。
でも、わが家は地方住まいだからなのか、まだカードに対応していないところや、地元の銀行を指定されるところが多々あります。
今後の改善に期待しています。
つまり、事業用として、屋号付き口座と屋号のない口座の2つが必要になってくるかもしれません。
そうなると大事なのが、2つの口座を同じ銀行に置くことです。
同じ銀行どうしなら、資金移動の振込手数料がかからない銀行があるんです。
わが家は、この手数料で、ずっと地味に損をしてきました。
屋号付き口座から、別の口座へ。
移すたびに、振込手数料がかかっていました。
1回は小さな額です。
年間にしても、微々たるものです。
でも、手数料という数字を見るたびに、なんだかもやっとなります。
また、支払い用の残高が減るたびに、夫に資金移動をお願いして。
そしてそのたびに、私の仕訳がひとつ増えました。
その地味に続く不便さは、こちらに書いています。↓↓↓
《楽天カードの引き落としに屋号付き口座は使える?ネットではじかれ書面で通った話》
本当は、口座は1つがいちばんシンプル。
でも屋号を入れる以上、このような理由で、2つ持ちになる可能性もあります。
ご自身の場合どうなるのか、事前に調べてみてください。
夫の希望なので致し方あるまい
どこのクレジットカードなら屋号付き口座から引き落とせるかは、別の記事にまとめています。↓↓↓
《屋号付き口座から引き落とせる?クレジットカード7枚を比較|個人事業主の独立・開業準備》
楽天銀行・PayPay銀行・GMOあおぞらネット銀行を比較
3つの銀行の、個人事業主向けの口座を表にしました。
| 楽天銀行 | PayPay銀行 | GMOあおぞらネット銀行 | |
|---|---|---|---|
| 名義の入れ方 | 屋号+氏名/氏名+屋号/氏名のみ | 屋号+氏名のみ | 氏名のみ/氏名+屋号/屋号+氏名 |
| 申し込み | ネット(先に楽天銀行の個人口座が必要) | ネットで完結 | ネットで完結 |
| 本人確認のほかに必要な書類 | 開業届・確定申告書・許認可証などのいずれか1つ | 開業届・営業許可証・確定申告書のいずれか1つ | 開業届などに加えて、事業内容が分かる書類(請求書・契約書・事業計画書など) |
| 口座の維持費 | 無料 | 無料(2年使わないと年1,320円) | 無料 |
| 同じ銀行あての振込 | 52円 | 無料 | 無料 |
| 他行あての振込 | 3万円未満150円/3万円以上229円 | 145円 | 100円 |
| ATMの出金 | 毎回220円または275円 | 月1回目は無料。2回目から3万円未満は165円、3万円以上は無料 | 毎回110円 |
| 会計ソフトとの連携 | 連携できる | 連携できる | 連携できる |
| 同じ銀行で個人口座も持てるか | 持てる(先に必要) | 持てる | 持てる |
※2026年9月に各社の公式サイトで確認した内容です(税込)。ATM手数料は提携先によって異なります。会計ソフトは、弥生・freee・マネーフォワード クラウドです。
私の条件に当てはめると、こうなりました。
| 私の条件 | 楽天銀行 | PayPay銀行 | GMOあおぞらネット銀行 |
|---|---|---|---|
| 維持費がかからない | ○ | △(2年使わないと有料) | ○ |
| ネットだけで申し込める | ○ | ○ | ○ |
| 振込手数料は安く | △(同じ銀行あても52円) | ○(同じ銀行あて無料) | ○(同じ銀行あて無料) |
| 開業したばかりでも申し込みやすい | ○ | ○ | △(書類が多い) |
| 会計ソフトとつながる | ○ | ○ | ○ |
※公式の情報をもとにした、私の条件での判定です。
私が気になった違いは、3つです。
1つめは、名義の入れ方。
PayPay銀行は、屋号が「必須」です。
楽天銀行とGMOあおぞらネット銀行は、屋号を入れない名義も選べます。
2つめは、同じ銀行あての振込。
2つの口座でいくなら、ここが気になる点。
PayPay銀行とGMOあおぞらネット銀行は無料、楽天銀行は52円。
3つめは、表には入れていませんが、個人の口座との関係です。
楽天銀行は、個人口座を事業に使うことを規定で禁止しています。
PayPay銀行とGMOあおぞらネット銀行は、規定に明記を見つけられませんでした。
個人の口座にある特典が、事業用の口座では対象外になることもあります。
楽天銀行のポイント特典や、PayPay銀行の一部の預金サービスがそうでした。
どちらも、作る前に各銀行に確かめてください。
そのほかの違いも、少しだけ。
ATMは、まとめて下ろすならPayPay銀行、少額をこまめに下ろすなら毎回110円のGMOあおぞらネット銀行が有利です。
会計ソフトは、3行とも弥生・freee・マネーフォワードと連携できると、銀行か会計ソフトの公式で案内されていました。
楽天銀行
向いている人
- 楽天カードや楽天市場など、楽天でそろえてすっきりさせたい人
- 屋号を入れるか、まだ迷っている人(あとから名義の変更も申請できます)
- 口座番号を知らない相手に振り込むことがある人(メールアドレスと名前だけで振り込める「かんたん振込(メルマネ)」がある)
注意点
- 同じ楽天銀行あての振込にも、52円かかる
- 個人口座を事業に使うことは、規定で利用できないとの記載がある
- 申し込みの前に、楽天銀行の普通の個人口座を作る必要がある
- ATMの利用料が、ほかの2行より高い
メルマネは、楽天銀行独自のサービスと案内されています。
比べた3つの中で、この仕組みがあるのは楽天銀行だけでした。
メールで振込ができるなんて画期的な方法に、すごい時代だなと、おどろかされました。
もっと社会に普及したら、今後は振込の緊張から解放されるようになるのかな…?と期待してます。
PayPay銀行
向いている人
- 開業したばかりの人(開業届などが1つあれば申し込める)
- 同じ銀行あての振込も無料にして、手数料を抑えたい人
- PayPayカードやPayPayアプリなど、PayPayでそろえてすっきりさせたい人
- ATMで、ある程度まとめて下ろす人
注意点
- 屋号がないと作れない(本名を屋号にすることもできない)
- 2年以上使わないと、年1,320円の管理手数料がかかる
- 他行あての振込は、GMOあおぞらネット銀行より45円高い
ATMは、3万円以上なら何度でも無料です。
小さな額をちょこちょこ下ろすと、2回目から手数料がかかります。
GMOあおぞらネット銀行
向いている人
- ほかの銀行への振込が多い人
- 同じ銀行あての振込も無料にして、手数料を抑えたい人
- 屋号を外すかもしれない人
注意点
- ATMは、使うたびに110円かかる
- 申し込みのとき、事業内容が分かる書類が必要
必要な書類は、かなり細かく決められていました。
ホームページなら運営実績が3か月以上、請求書なら入金が分かる書類もセット、などです。
開業したばかりだと、出せる書類がなくて困るかもしれません。
事業計画書でも申し込めますが、売上の見込みまで詳しく書く必要があります。
慣れていないと、簡単ではないと思います。
私が今から開業するなら、どの銀行?
手数料なら、GMOあおぞらネット銀行。
始めやすさなら、PayPay銀行。
メールアドレスで振り込める便利な機能や、口座数が多い安心感なら、楽天銀行。
どれにも、よいところと気になるところがあります。
わが家は開業して3期目なので、どの銀行の書類もそろいます。
でも、もし今から開業するなら、PayPay銀行を選ぶかな…。
開業届などが1つあれば申し込めて、同じ銀行あての振込も無料だからです。
GMOあおぞらネット銀行は、手数料がとても魅力的。
でも、開業届だけでは申し込めず、事業の中身がわかる書類も必要です。
開業したばかりだと、ほかの2行より口座を作りにくいことがありそうです。
それでも、大手の銀行には、屋号付き口座を店頭でしか受け付けていないところもあります。
公式の必要書類や口コミを見るかぎり、ネットで申し込めるGMOあおぞらネット銀行は、大手よりはハードルが低そうだったので、候補にしました。
申請時に慌てることを考えると、開業のときは始めやすさを優先したいです。
なお、PayPay銀行とGMOあおぞらネット銀行は、私は使ったことがありません。
公式の情報や利用者の口コミなどを元に比べた、今の判断です。
何を一番にするかは、人によって違います。
だから、作る前に自分の条件を決めてほしいのです。
それでも、わが家は楽天銀行のままでいく
冒頭でも書きましたが、調べた結果、今は楽天銀行の個人ビジネス口座に納得しています。
手数料は、比べた3行の中では楽天銀行が一番かかります。
でも、私が見た範囲では、大手銀行の事業用ネットバンキングと比べて、特別高いわけではありません。
必要経費として見れば、微々たるものです。
楽天カードの引き落としも、最近手続きをして、屋号付き口座から落ちるようになったばかり。
不便が、ひとつなくなりました。
もし今から口座を変えると、やることがこれだけあります。
- 新しい口座の申し込みをする
- 取引先に、振込先の変更を知らせる
- 請求書の振込先を、すべて直す
- 引き落としを、全部登録し直す
- 会計ソフトの口座の設定も、やり直す
腰が重い…
口座は、一度作ると動かしにくいものでした。
取引先が増えるほど、年数がたつほど、腰が重くなります。
まとめ|屋号付き口座は、作る前に選ぶ
屋号を入れるなら、口座が2つになる場合がある。
そして、2つを同じ銀行にそろえると、資金移動が気楽になります。
私の条件で候補に残ったのは、楽天銀行・PayPay銀行・GMOあおぞらネット銀行の3つ。
どれが合うかは、何を一番にするかで変わります。
わが家は、それを決める前に作ってしまいました。
あとから「しまった」と気づいても、変えるのは本当にめんどうです。
開業前の方は、早めに調べて決めることをおすすめします。
わが家の失敗が、誰かの役に立てばうれしいです。
※注意・免責※
この記事は、わが家の体験と、2026年9月時点で各社の公式サイトに掲載されていた情報と、利用者の口コミなどをもとに書いています。口コミは個人の感想で、審査の基準などを示すものではありません。記事の中での選択は、わが家の条件での個人的な判断です。PayPay銀行とGMOあおぞらネット銀行は、筆者は利用したことがありません。
手数料・名義・必要書類などの条件は、変更される場合があります。口座開設には各社の審査があり、必ず開設できるとは限りません。個人口座を事業に使えるかどうかは、各銀行の規定によります。
振替納税の扱いは国税の場合です。事業税など都道府県の税金は、お住まいの都道府県でご確認ください。内容には注意していますが、正確さを保証するものではありません。お申し込みやお手続きの前に、必ず各社の公式サイトや窓口でご確認ください。


